リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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今年も年金が増えるが・・・

年金が2年連続で増加

今年の公的年金の引き上げ率を公表されました。

公的年金、2年連続増額 2024年度は2.7%増の月6.8万円 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

こちらは厚生労働省の公表資料です。

001040881.pdf (mhlw.go.jp)

今年度の引き上げ率は2.7%となります。昨年度の1.9%(68歳以上)を上回る引き上げとなります。

上記プレスリリース資料に書かれているように、年金額は物価変動率や名目手取り賃金変動率に応じて毎年度改定を行う仕組みとなっています。物価変動率が名目手取り賃金変動率を上回る場合は、支え手である現役世代の負担能力に応じた給付とする観点から、名目手取り賃金変動率を用いて改定されます。

昨年度の物価変動率は3.2%、名目賃金変動率は3.1%で、今年度は名目賃金変動率が適用されます。これからマクロ経済スライドによる調整(▲0.4%)分が控除され、今年の年金は2.7%の引き上げとなりました。4月支給分から改定となります。

年金以外にも物価に連動する手当あり

公的年金だけでなく、物価変動に応じた改定ルールが法律に規定されている手当についても、令和5年の物価変動率(3.2%)に基づき3.2%の引き上げとなります。

私自身には関係ありませんが、妻や母には次のものが引き上げ対象になります。

特別障害者手当(妻が受給)~27,980円が860円アップし28,840円に引き上げ、国支給分が対象です。県、市からの支給分は据え置きと思われます。

障害年金生活者支援給付金(妻が受給)~6,638円が213円アップし6,638円に引き上げ

老齢年金生活者支援給付金(母が受給)~5,140円が170円アップし5,310円に引き上げ

ちなみに妻と母の増加額を計算すると

妻の場合は

障害年金(1級) 82,562円×2.7%=2,229円

老齢厚生年金(比例報酬部分) 6,761円×2.7%=182円

特別障害者手当(1級) 868円アップ

障害年金支援給付金 213円アップ

以上を合わせると月3,492円の増加、年間では41,904円の増加となります。

母の場合は

国民年金 37,593円×2.7%=1,015円

老齢年金支援給付金 170円アップ

以上を合わせ月1,185円の増加、年間では14,220円の増加となります。

妻の場合はそれなりの恩恵がありますが、母の場合は増加額はごく僅かです。保険料納付期間が短いうえ、繰り上げ受給したことも影響しています。

私の場合は手当や給付金はありませんが、65歳迄厚生年金保険料(比例報酬部分)を納付していたことに加え、4年間受給を繰り下げたことから、増加額は妻や母よりもずっと多くなります。(受給金額は秘密です)

実質は目減りしているが・・・

年金額の改定は物価上昇による目減り分を補填するためのものです。

ただ将来的な年金給付水準を確保するために平成16年からマクロ経済スライドという制度が導入されています。

マクロ経済スライドとは、公的年金被保険者の変動と平均余命の伸びに基づいてスライド調整率を設定し、その分を賃金と物価の変動がプラスとなる場合に改定率から控除する仕組みです。

これにより物価上昇率ほどは年金が増えません。

マクロ経済スライドとは 少子高齢化で年金給付を抑制 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

下のグラフは上記記事を参考に2014年を100として名目年金額(実際に支給される額)、実質年金額(名目年金を物価指数で除した指数)の推移を私が個人的に計算したものです。

名目年金額は増えていますが、物価上昇に追い付かず、実質では減少しています。(マクロ経済スライドが効いているため)

10年間で5.5%目減りしていることとになりますが、年金制度を維持していくためにはやむをえないことと理解しています。

貰える年金が増えるのは嬉しいですし、物価上昇に対しては無駄な買い物の見直し等で対応していこうと思います。